2020年7月11日の大阪大会で衝撃の裏切りでニュージャパンカップの優勝を強奪。
そしてロスインゴベルナブレスを脱退しバレットクラブ入りをしたイービル。
その翌日にはディック東郷をパレハに迎え内藤哲也から2冠のベルトまで奪ってしまいました。
大会再開をしていきなりのバットサプライズはなぜ起こったのか考察していきたいと思います。
EVIL(イービル)のロスインゴベルナブレスからの裏切りの理由
私が考える裏切りの理由としては3つあるのではと思っています。
・EVILの現状打破
・高橋ヒロムとの対戦
・ヒールレスラー不在
それぞれの理由について説明したいと思います。
EVILの現状打破
今の新日本プロレスでは一番人気のあるユニットがロスインゴベルナブレスです。
そのユニットの中で内藤哲也の次に古いメンバーがEVILなのですが、現状の実績などを考えるとヘビー級の4人のメンバーの中では1番劣って見えるのがEVILです。
実力は決して他の3人に引けを取らないのに内藤哲也は2冠王、鷹木信悟はNEVER王者、SANADAはオカダ・カズチカからライバルと認められ、IWGPヘビーに3回挑戦などトップまであと一歩のところまで来ているのに対し、EVILはタッグ王座は何度も獲っているもののシングルはNEVER王者に1度獲っていますが4年前でさらに1度も防衛できずに終わっているので薄い印象になっているのは否めません。
そして石井智宏戦シングル4連敗、IWGPヘビーのベルトにも1度挑戦していますが敗れたりで肝心な所で突き抜けられなく、いつの間にかユニットの中で第4の男の印象が出来上がってしまったのではないでしょうか。
EVILも当然、新日本プロレスのトップを狙っているはずですから、この状態に納得できなかったと思います。
高橋ヒロムとの対戦
私はEVILが2冠を強奪した後、内藤哲也を救出するべくリングに入ってきた高橋ヒロムに違和感を覚えました。
そこはSANADAなんじゃないかなと思っていました。
同じヘビー級、そしてタッグパートナーだったからです。
SANADAには闘う理由はたくさんありそうだったのに高橋ヒロムだとジュニアヘビー級ということでどうしてなのかなと思っていました。
しかし、階級の問題ではなかったのかも知れません。
この2人だから闘う意味があるのだと。
2013年にこんな出来事が起こっていました。
高橋ヒロムが海外無期限武者修行に行く直前の壮行試合で2人は対戦していました。
そしてお互いに試合後にこんなコメントを残しています。
高橋ヒロム
最後に一言だけ。渡辺高章! 絶対、帰ってきたら、もっともっと熱い試合しようぜ! オマエとなら出来るよ!!
渡辺高章
「ありがとうございました! (涙を浮かべて)……広夢さんには、俺が入門のときから、凄くお世話になっていて! 俺の中でかけがいのない先輩で、あの人がいなかったら、いまここでレスラーをやっていないと思う! (涙をかみ締めて)。それぐらい、感謝してるし、尊敬してる! ずっと練習も食事も、一緒にがんばってきた! だから、今日は絶対に、アイツから3カウント獲って、送り出してあげたかった! 最後、獲られてしまって、借りができた分は、必ず、アイツが帰ってきたときに、俺が獲り返す。
あれから7年、もしかしてこの約束を果たすためにEVILは行動を起こしたのか!?
2冠タイトルマッチという最高の舞台なのですがこれは2人の望んだシチュエーションだったのでしょうか。
私は疑問に思ってしまいます。
ヒールレスラー不在
新日本プロレスが大会を本格的に再開したものの、外国人選手は海外から日本に来れない状況のようです。
当面は日本人選手が中心となって大会を進めていくことになりますが、各ユニットの中で外国人選手の比率が高いバレットクラブの選手層が著しく落ちていました。
ジェイ・ホワイト、バットラック・ファレ、タマ・トンガ、タンガ・ロア、エル・ファンタズモ…他にもまだいますので相当な戦力ダウンです。
そこでEVILに白羽の矢が当たったのかという解釈もできます。
根拠としてはEVILが裏切った翌日の2冠戦に入場テーマ曲が変わっていたのとコスチュームが新調されていたことです。
入場テーマ曲もコスチュームも制作には時間がかかりそうで、とても1夜にして作るには難があるのではと思いました。
まとめ
EVILの裏切りが起こった3つの理由を書きましたが、私はEVILの現状打破だと思っており
新日本プロレスの真のトップを取るための行動だったと思っています。
これからまだまだ目が離せない展開になると思いますのでしっかり注目していきたいと思います。