【新日本プロレス】KENTAの戦略とこれからの考察

2019年6月に新日本プロレスに参戦を果たしたKENTA。

この記事を書いている2020年2月の時点ではバレットクラブ(ヒール)というユニットで活動しています。

今回はそんなKENTAの戦略とこれからを考察していきたいと思います。



新日本プロレスKENTAの戦略

KENTAの戦略。それは「ヒール転向による自身のレスラーとしての価値の向上」です。

参戦当初は本隊(ベビーフェイス)に所属していました。

しかし立ち位置は微妙なところでした。

タッグマッチなど試合こそ成立するものの誰かとうまく連携が取れているということもなく普通に試合をしているという印象でKENTAは輝いているようには見えませんでした。

私の考えですがKENTAはこのままだと新日本プロレスでインパクトを残すことなく終わってしまうという危機感があったのではないでしょうか。

新日本プロレスには現在「本隊」「ケイオス」「ロスインゴベルナブレス」「鈴木軍」「バレットクラブ」というユニットに分かれて選手はそのどこかのユニットに必ず所属しています。

ハッキリベビーフェイスのユニットは「本隊」ですが「ケイオス」もかつて本隊への対抗のユニットでしたが現在は共闘という形となって実質ベビーフェイスです。

「ロスインゴベルナブレス」「鈴木軍」はヒールユニット結成ですがファンからの支持もたくさんあり時にベビーフェイス化します。

特にロスインゴベルナブレス所属の内藤哲也の人気は新日本プロレスの中でもトップクラスでグッズの売り上げは恐らくナンバーワンです。

個性豊かな人気選手が多い新日本プロレスで生き残るにはインパクトを残さないと生き残れないと感じたKENTAはバレットクラブに入ることを決めたのではないでしょうか。

私はKENTAのバレットクラブ入りは正解だと思います。

今の新日本プロレスには絶対的なヒールが少ないので存在感のあるレスラーになるのではないのでしょうか。

プロレスの試合は対抗軸が大事でベビーフェイスとヒールがハッキリしていた方がお客さんは応援や感情移入しやすいです。

実際2019年8月31日の石井智弘戦、同9月28日のYOSHI-HASHI戦も盛り上がりました。

そして記憶に新しい2020年1月5日の東京ドーム大会のメインイベント後の大会を締める直前での乱入劇での今までにないバッドエンドからの2月9日の内藤哲也戦。

どの戦いもKENTAが対戦選手やファンを煽っていくのですが煽っていく方法が他の選手と違っていました。

それはSNSを活用した方法です。

具体的にはツイッターでの発信です。

言葉はもちろん対戦選手の画像を馬鹿にしたような加工をして貼り付けたりしていました。

ツイッターは匿名性が高く誰でも簡単に絡むことができるツールなのでファンからのKENTAに対する批判的なメッセージや応援メッセージなどたくさん寄せられ大きな反響を呼びました。

裏を返せばこれだけたくさんのファンを熱くさせたKENTAの戦略が凄いのだと思います。

必然的に試合の注目度も増してチケットの売り上げも期待でき、興行的にも成功する確率が高くなります。

このことで私はひとつ心配なことがあるのですが、それはKENTAの身の安全です。

ツイッターに書き込まれている批判的な内容はストレートに書かれているものも見受けられ、この感情を持ったファンがKENTAを試合会場や街中で見かけた時にエスカレートな行動をしてしまうのではないか。

実際2月9日の内藤戦後にKENTAが退場している途中にファンがKENTAと口論するという事件も起こっており心配しております。

それだけKENTAのヒールとしてのプロ意識が凄いということですね。



新日本プロレスKENTAのこれから

選手層が厚い新日本プロレスでこれからも活躍していくためには「意外性」が大事になってくるのではないかと感じています。

例えば

・ヒール軍団である鈴木軍のボスである鈴木みのるへ宣戦布告するとか(ヒール対ヒールという考えられない構図)

・バレットクラブ内抗争や新ユニット結成

・比較的スポットの当たっていない選手との抗争(相手選手の注目度が高くなる)

ほんの一例でしたが恐らくKENTAは私の想像を超えた仕掛けをしてくるに違いないので楽しみにしていたいと思います。

仕掛けばかり目にいってしまいますがベースにプロレスの実力がないと仕掛けが生きてきませんので強くてクレバーな選手だということです。

賛否両論があるKENTAは間違いなくファンを熱くさせていて今の新日本プロレスにはなくてはならない存在になりつつあるのではないでしょうか。

今後も目が離せませんね。

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