EVIL(イービル)衝撃の裏切りでバレットクラブ入りへ

新日本プロレスのEVILが2020年7月11日の大阪大会でロスインゴベルナブレスから衝撃の裏切りによってバレットクラブ入り!

翌12日の内藤哲也との二冠戦にも勝利してバレットクラブ入りから一夜にして2冠王者に。

このビッグサプライズから今後のEVILそして新日本プロレスはどのような流れになっていくのか考察したいと思います。



【新日本プロレス】EVIL(イービル)衝撃のバレットクラブ入り

ちょっと様子が変だとは思っていました。

それはEVILのニュージャパンカップの勝ち上がり方でした。

1回戦の小島聡戦こそ熱戦の末に勝利をもぎ取る形でしたが、2回戦の後藤洋央紀戦、準々決勝のYOSHI-HASHI戦、準決勝のSANADA戦は金的からのフィニッシュへの流れが違和感を感じてなりませんでした。

そして決勝もオカダ・カズチカへの金的からEVILを決めて優勝をも強奪。

ロスインゴベルナブレスはヒールユニットの位置づけですが、そのファイトスタイルは反則行為は少なく実力で勝負するスタイル。

金的攻撃で勝ち上がるEVILを見て「何かが違う」と思って見ていました。

確かに試合後のコメントなどで「何が何でも勝つ」「手段を選ばない」という発言もしており今のEVILのロスインゴベルナブレスや新日本プロレスでの位置づけを考えると何としても実績が欲しかった故の行動だったのかと思いました。

今のEVILの位置づけは決して本人が納得できる位置ではないと思っています。

ロスインゴベルナブレス内ではヘビー級選手の中で一番下、つまり内藤哲也、SANADA、鷹木信悟の次という評価ではないでしょうか。

これは現在の活躍による差だと思っており、内藤哲也や鷹木信悟はシングルのベルトに絡む活躍をしており、SANADAはIWGPヘビーのベルトに3度挑戦しています。

対するEVILはシングルのベルトはNEVER無差別級を獲得したことがありますが2016年と少し前で防衛もできておらずファンへの印象が薄い気がしますしIWGPヘビーにも1度しか挑戦できていません。

EVILは実力はあるのにもう少しのところで突き抜けられない印象がありました。

石井智宏にシングル戦4連敗しているという事実にもEVILの今が映し出されていると思います。

周りからの評価も期待も高いものの大一番に突き抜けられないジレンマをEVILは感じていて今回のバレットクラブ入りを考えたのではないでしょうか。

そしてニュージャパンカップ決勝戦後の衝撃の行動に打って出ます。

自分の現状を打破するための行動という意味では評価されるべきでしょう。



二冠王者へとEVILのこれから

ニュージャパンカップ決勝の翌日の内藤哲也との2冠戦をEVILは制し衝撃のバレットクラブ入りからたった1夜にして2冠王者になってしまいました。

しかもEVILはIWGP初載冠です。

本来であれば感動するところなのですが私は喜ぶことができません。

考え方は人それぞれだと思うのでもちろん喜んでいる人もいると思いますが、このままのスタイルを貫くのであればEVILの今後は大きく飛躍できないのではという思いがあってです。

その理由として

①実力ではなく反則で勝っている

②IWGPヘビー級チャンピオン=新日本プロレスの顔。今のEVILの看板でお客さんを呼べるのか

①については反則を繰り返し実力でチャンピオンになったという印象はほぼないのでEVILのことを認める人が少ない。

真のトップになるにはファンの支持、応援が不可欠だと思います。

②についてはチャンピオンは団体の象徴として集客の要ではないでしょうか。

棚橋弘至は「IWGPヘビー級王者は団体や業界を支える責任がないといけない」と発言していましたが、業界まで支える責任は求めなかったとして今のEVILでは団体を支えるということがイメージできません。

EVILも覚悟を持ってヒールに振り切ったと思うので今のスタイルは簡単に曲げないでしょうが、トップ戦線には入っても誰もが認める真のトップになるにはもう1段階スタイルチェンジが必要なのではないでしょうか。

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