言わずと知れた新日本プロレスの「エース」棚橋弘至。
新日本プロレスを暗黒時代から復活させた立役者ですね。
長い期間IWGP王者を始めトップとして活躍し、メインイベンターとして激しい戦いで団体を引っ張って来た代償に身体には蓄積されたダメージがあるのは明らかです。
棚橋選手の右膝の状態について。
そのダメージの中でも特に気になるのは棚橋選手の「膝」ですね。
今現在の右膝の状態ですが、靭帯の状態も悪く、治療やマッサージ等手は尽くしていると思いますがもはや手術をしても回復の見込みは薄く長い期間休んだとしても治らない状況です。
原因は相手の技を受けたり、年齢的なものもあると思いますが、棚橋選手の技の代名詞であるフィニッシュホールド「ハイフライフロー」を放った反動が1番だと思います。
ハイフライフローという技はコーナーポスト最上段からマットに横たわる相手選手に飛び込んで自分の体を浴びせる技。
似たような技でフライングボディープレスという技があります。
このフライングボディープレスは同じくコーナーポスト最上段から飛んで相手選手に体を浴びせますが、棚橋選手のハイフライフローは空中で体をえび反りにして相手選手に当てる瞬間に勢いよく体を丸めるように体勢を戻し威力を上げます。
この時に膝を打ちつける形となりこれが積み重なって膝が悪くなってしまいました。
年間約250試合、プロレスキャリア20年以上の期間で毎試合ではなくとも繰り出し、ビッグマッチなど強敵と対戦する時は1試合で何発も決める時もあります。
さらに練習なども含めるとどれくらい膝を打っているのか想像もできませんね。
対戦相手も当然膝を狙ってきます。2018年1月27日のVS鈴木みのる戦では右膝を執拗に狙われて変形膝関節症になり長期欠場になったり2019年2月2日の棚橋弘至、オカダカズチカ組VSジェイホワイト、バットラックファレ組でもジェイホワイトに膝を狙われTTO(タナハシタップアウト)という新技で膝のダメージに耐え切れずギブアップ負けを喫しています。
棚橋弘至のこれからについての考察
最近はハイフライフローを封印しています。
厳密に言えばここぞと言う時にしか出さなくなりました。
このままハイフライフローを使い続けることによってファンの期待に応えられない、会社の収益にも影響が出る、何よりプロレスラーとしてまだまだリングに立ちたい。
そしてまたIWGPヘビー級のベルトを獲るため、2020年は立てなかったイッテンヨンのメインのリングに再び立つために。
そんなことを棚橋選手は感じ取ったのだと私は思いました。
膝が悪い現状を受け入れた上で、どうしたら前に進めるのか。
躓いても躓いても前に進む姿はカッコイイし見ている人に感動を与えます。
私なりに膝の状態の悪い棚橋選手がどうすれば再びIWGPヘビー級のベルトを獲る事ができるのか考えてみました。
それはズバリ新技の開発です。
なぜならハイフライフローを使わなくなると棚橋選手の1番のフィニッシュホールドがなくなってしまうからです。
そうすると勝率も下がると考えるのが自然なのではと思います。
個人的な意見を言えば見た目やお客さんに対する説得力、大きな会場でも後ろのお客さんにも見えやすい等を考えた時に投げ技系か落とす系がいいのではと思いました。
スープレックス系だと相手選手をホールドする時に膝の負担が大きいのではと考えたからです。
武藤敬司選手も棚橋選手と同様に膝を痛めてからシャイニングウィザードという技を開発したように新しいフィニッシュホールドを開発して膝の負担にならないファイトスタイルに変えれば、またチャンスが巡って来る可能性があると思います。
棚橋選手ならきっと再びIWGPヘビー級のベルトを巻いてくれると信じています。